今日は、インターネットセキュリティのお話です。
昨今、インターネット不正送金の被害が大きくなっています。攻撃者側も、さまざまな手法で銀行口座を狙い、不正に金銭を取得しようと試みています。
それに対応するため、各金融機関も様々な対策に乗り出しています。
私のところに、先日ゆうちょ銀行から案内が来ました。
セキュリティ強化策に伴い、利用者に専用のパスワード生成機(これをトークンといいます)を配るとのことです。
この機械は、1度しか使えないパスワードを60秒ごとに発行する機械です。この機械で、いわゆるワンタイムパスワード方式による利用者認証を実現できることになります。
ワンタイムパスワード方式の利点は、次の2点です。
1. その機械の所有者でなければ送金を行えないので、他人による送金を防止できる
2. 万一パスワードを破られても、その有効期限が極めて短い(このゆうちょ銀行の例だと、有効期限は60秒、かつ1回利用するとそのパスワードは使えなくなる)ので、繰り返し被害に遭う可能性を下げられる
ゆうちょ銀行は、今後インターネットバンキングによる振込や振替は、このワンタイムパスワード方式を必須とする予定だそうです。
この機械を口座の所有者に配るということは、その製造コストや通知に関するコストなど、様々な費用をかけてでも金融機関が対策をしなければならなくなった、ということを意味します。
セキュリティのレベルを上げるほど、利用者側の利便性は低下します。
しかしながら利便性の良さが、攻撃者側のメリットになっているという一面もあります。
技術の進歩に伴い、セキュリティ・防犯対策をすべき利用者側にも、高いレベルを要求されつつあります。
すでに言い古されている対策だけでなく、新しい被害に対応するための対策方法を勉強していくことも求められます。
今回のゆうちょ銀行のワンタイムパスワードについてのお知らせは、次のページでもご紹介されています。
http://www.jp-bank.japanpost.jp/news/2014/news_id001031.html他の金融機関をご利用の方も、こういった案内が来た時には注目してくださいね。
被害に遭ってからでは遅いですから、皆様も積極的に対策法を学び、実践するよう心掛けていただければと思います。
- 関連記事
-
スポンサーサイト
- 2014/05/30(金) 10:16:21|
- IT関連
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
クラウド型ライフプランソフト(家計分析・シミュレーションソフト) Financial Teacher Systemの、週次システム更新を実施しました。
本日の更新内容は、次の通りです。
●顧客管理ページの画面デザインを一部変更し、より見やすくしました。
●トップページに、「全体システム設定」「パスワード変更」のボタンを追加しました。トップページからも、使いやすく設定変更できるようになりました。
今後も皆様から寄せられるご要望にお応えしながら、より使いやすいシステムを実現していきます。
引き続き、よろしくお願いいたします。
- 関連記事
-
- 2014/05/26(月) 16:26:53|
- ライフプランソフト/金融シミュレーションソフト
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
本日もFinancialAdviser5月号の記事から。(すでに6月号が発売されましたが・・)
「お客様との心の繋ぎ方」という、コミュニケーションについての記事があります。
この記事では、パフォーマンスを生み出すにはどうすればよいか、能力を伸ばすにはどうすればよいか、という観点でいろいろ書かれています。
この記事の筆者の主張は、「苦手なところを無理やり改善するよりも、得意とするところをどんどん伸ばすほうが、成長の観点でよい影響がでる」です。
これは部下の育成を担当する人、組織的な人材教育に当たる人にとっては、大切な考え方です。
自分の苦手なところを克服しようとするのは、自身の成長にもつながる大事なポイントです。
でも、「なかなかできない」という苦痛を味わう時間が長く、気持ちはどうしても後ろ向きになります。克服できれば明るくなりますが、何度やってもうまくいかないと、もっと気分は落ち込みます。もうこの分野で成長できなくていいや、という気持ちにまで発展してしまうことだってあるでしょう。
でも得意なこと、好きなことに対しては、人は熱中しますし、心の底から前向きになります。
この前向きさは、成長には欠かすことができない心理的要素であり、周りの人たちも前向きにさせる相乗効果も生み出します。
組織的なパフォーマンスを高めるため、部下を取りまとめる立場の人は、現場で働くそれぞれの方の特長を踏まえたうえで、得意を伸ばし、その伸びたスキルを組織の戦力として活用すれば、より良い企業活動を行うことができるでしょう。
私も、懐かしい経験があります。
もう10年くらい昔のことですが、「これからのIT技術者が世界が活躍の舞台だ!英語はできてあたりまえ!」のような話題に影響され、得意なシステム開発だけでなく、苦手な英語の勉強にも取り組みました。
それほど得意ではない英語のCDを聞いたり、英語の本を読んでトレーニングを積みました。
英語は好きではないので、英語の勉強は楽しくはありませんでした。それでもまずは半年間、毎日1~2時間勉強に充てました。
その成長の結果を、TOEICの試験を受けて確かめてみました。その結果は・・・
以前と点数変わらずでした。。。
自分が英語がどんどんできるようになってるなあという実感も、実は持ってはいませんでした。なので気持ちを切り替え、「やっぱり苦手なことを無理して頑張っても仕方ない、だからシステム開発のスキルだけは突出するくらいに高めよう」と思い直し、今に至っております。
私の体験談はこれくらいにしまして・・・
社会で活躍できるように成長しようと思ったら、やはり得意なことを自分で見つけ、それを伸ばす活動を積極的にした方がよいと、私も思っています。
新卒の就職活動中の方や、今の仕事が合わずに転職を考えている人にも、通じる話だと思います。
成長の実感が得られれば、仕事はとても楽しいものになりますよね。
そんなことを考えながら読んだ記事でした。
- 関連記事
-
- 2014/05/21(水) 17:25:42|
- ビジネススキル
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
クラウド型ライフプランソフト「Financial Teacher System」を本日リリースしました
クラウド型であることが、従来のライフプランソフトとの大きな違いです。
■ソフトインストールは不要、あらゆる情報端末で利用可能
まず、パソコン、タブレット、スマートフォンのいずれでも利用できるのが、従来のライフプランソフトにはない大きな特徴です。
かつ、Excelのインストールも不要です。
ネットにつながるブラウザソフトがある端末であれば、どれでもお好きなものをお使いいただけます。
そのため、事務所では高性能パソコンで、外出時の接客ではタブレット端末で、という使い分けも可能です。
複数端末でお使いいただく場合であっても、どの端末にも、ソフトのインストールは不要です。
(ただし複数端末への同時ログインはできません。使用中においては、いずれか1端末でのログインのみが有効となります)
従来のソフトだと、Excelインストール必須、Windowsでしか動かない、2台で使うならソフト購入費も2倍になる、という制約がありました。
しかしFinancial Teacher Systemでは、そのような制約は全くありません。
お好きな情報端末を使って、ライフプランニングを行うことができます。
■ 安価な月額課金体系により、高額な初期費用は不要
クラウド型のサービスであるため、利用1か月あたりの課金となります。
料金は、月額3000円からです(税抜/年払いの場合)
年払いなど前払い方式でお支払いの場合、期間途中での解約時には、未使用期間分の返金があります(完全月額課金型)
■ 新機能を毎週リリース。ご要望は最短で翌週に反映。
クラウド型サービスにおいては、迅速に新機能が追加され、それを追加費用なく使えるのも大きなメリットです。
「Financial Teacher System」は、頻繁な機能拡張を実現するために、柔軟なシステム設計方式を採用しています。
皆様からの機能拡張・改善要望は常に受け付けており、最短で翌週にはシステムに反映させ、ご利用いただくことができます。
ここまでのスピードで機能拡張できるライフプランソフトは、金融機関に導入されているライフプランソフトを含め、例はありません。
■今後の発展について
今後、ライフプランニング機能を拡張するとともに、近日中に相続コンサルティングをサポートする機能を追加する予定です。あらゆるお金のプランニングを、Financial Teacher Systemでまとめて行える、ということを実現させていきたいと思っています。
コンピュータに任せられる作業はすべてコンピュータに代行させ、人間でしかできない活動に注力していただけるよう、ファイナンシャルプランナー、保険代理店、不動産業者の方業務効率化を、このシステムで実現していきたいと考えています。
まだまだ進化の途中です。
さらに一層、お金のプランニングを容易にかつ正確に行えるシステムに成長させていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ニュースリリース本文は、下記URLよりご覧ください。
http://financial-teacher.net/news/140520.htm
- 関連記事
-
- 2014/05/20(火) 11:51:27|
- ライフプランソフト/金融シミュレーションソフト
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
先日読み切ったFinancial Adviser5月号ですが、興味深い記事がありました。
「為替相場力養成講座」というコーナーなのですが、具体的に為替相場を読む力をつけるにはどうすればよいかを、著者が説明してくれています。
FP同士の話では、多くの場合「為替って、そう簡単に読めないよねー」という結論で終わってしまいます。私も為替相場を読める方ではありません。
相場力を磨く具体的な方法は、記事中に長々と解説されています。つまるところ、毎日相場状況を記録せよ、とのことです。
ただ、本質的なところでは、記録することが目的ではなく、何が要因で為替相場が変動したのかの因果関係を考えるきっかけにするために、記録をするというところです。
因果関係が分かれば、今日~1週間後に起こることを前提に、目先の為替相場を言い当てられる、という理屈のようです。(著者はそう書いてませんが、私はそう読み取った)
私も昔、ここまでではないですが、為替相場と経済イベントとの関連をもとに、あれこれ考えて相場力を磨こうとがんばった時期がありました。でも、なかなか身にならない(どうしても自分の考えと異なる値動きをする)ので、気が付けばやめてしまっていました。
この記事の通りにやれば、もしかしたら為替相場力が本当につくのかもしれません。
でも、為替相場のために時間を費やすことも今は難しいので、機会があればやってみようかと個人的には思っています。
したがって私の当面のFX戦略は、今と同じく「直観トレーディング」を続けることにします・・・。
さいごに。
本記事について、教育効果の観点で言えば、読者がこれを読んで実践しても、実際に為替力がつくとは限らない、と考えます。なぜなら、著者が記事中で述べたやり方は、かなり表面的なものにすぎず、為替相場の本質的な考え方には触れられていないからです(それは各自やってみて考えろ、やってみたらなんとなくでもわかるだろう、と著者は主張しているように見える)
学校の勉強で言えば、教科書と、教科書の使い方を記した説明書が配られたようなものです。したがってその教科書を使えばテストで点が取れるかといえば、そうとは言えないのと似ています。
ただ、本気で為替相場に強くなりたいと考えるなら、この著者の手法は大いに参考にすべきところでしょう。
為替相場力を磨く方法を具体的に説明してくれる人は、世の中にほとんどいません。そんな中、著者なりのトレーニング法ではあるかもしれませんが、詳しく解説されているところが良心的で、貴重な記事だと思いました。
- 関連記事
-
- 2014/05/17(土) 18:33:24|
- 金融資産運用・経済
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
Financial Adviser5月号を読了しました。
特集として、高齢者の介護を体験するという記事があり、とても興味深く読みました。
この記事では、FPの方々が「介護すまいる館」という施設(関連施設もある模様)で、老化現象を体験するための器具などを体に取り付けるなどして、高齢者の身体状況を体験できることが紹介されていました。
介護は、これから社会的にも重要になってくると思いますが、「ある日突然に、介護をすることになる」ことも多いでしょう。
したがって、事前に介護に関する知識を身につけておきたいところです。
しかし、本を読んだり人から話を聞くだけでは、理論理屈では分かったつもりになったにすぎない、ということもあるでしょう。
ですが、この施設では実際に介護を受ける側の人の身体状況を体験できるので、体が不自由になるとどんなに不便なのかという体験ができます。たとえば、
・服を着るのがどれだけ大変か、
・椅子に座るときに、どんなことに気を付けなければいけないか、
・目が衰えて視野が狭くなると、具体的にどう不便になるのか、
などなど。
この体験で、実際に高齢者の立場になれるため、高齢者にどのようなサポートが必要かも、実体験をもって人々にアドバイスすることもできるでしょう。
これは、体験して学ぶことの大きなメリットといえます。
私も機会があれば、ここで介護者の体験をしてみたいと思っています。
場所は、京浜東北線の与野駅から歩いて6~7分ほどの場所ですね。
皆様も行く機会があれば、ぜひ誘って下さい!
(体験型が特徴のあのSGでやってくれたらいいのに・・・と思ってます。今度提案してみましょうかね。)
他にも、Financial Adviser5月号には個人的に関心を持った記事がありました。
それについて、今後、何回かに分けて書きたいと思います。
- 関連記事
-
- 2014/05/14(水) 10:41:03|
- ライフプラン・家計
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
次のページ