今日は、FPに関するちょっと辛口系なコメント。
節税をネタにした書籍・ウェブサイトの中には、誤りに近いグレーな質の情報を、面白おかしく娯楽的に書かれたものもあります。それを信じて行動を起こしたがゆえに、読者が追徴課税の羽目になることも予測できます。
でも、たとえそうなったとしても、著者は手を差し伸べてくれることもなく、責任を取ってくれることもありません。
こんな趣旨のネットの記事を見ましたが、これって、FP業界にもしっかりあてはまることですね。
保険や住宅ローン、資産運用や相続に関して、誤りに近いグレーな質の情報を、面白おかしく娯楽的に書かれた書籍・ウェブサイトもあります。
その内容を信じて行動を起こしたがゆえに、読者が予想外な損失をかぶったとしても、その著者は手を差し伸べてくれることもなく、責任を取ってくれることもありません。
(有償の個別相談には、持っていくのかもしれませんが・・・)
私が見て、税理士の節税ネタ以上に、FPのネタにはこのような娯楽的記事が多いように思います。
FPがタレント化している現状もありますので、娯楽めいた記事を書いたほうが読者受けはするでしょうし、メディアも喜ぶかもしれませんし、著者のところに入るお金も多くなるのかもしれません。
ですが、顧客と対面し、顧客の利益のために活動している人なら、グレーで低質な情報を顧客に提供することはないはずです。
顧客の利益のための活動と、メディア受けするための活動は、全く質の異なる活動である。
とあるネットの記事を見て、いつも以上に強く思ったのでした。
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- 2015/06/30(火) 19:14:36|
- 筆者のつぶやき
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7/11(土)に、SGサクセスで講師を務めることになりました。
テーマは「FPの重要スキル、ライフプラン/キャッシュフロー表の上手な作り方」です。
FPとして顧客相談をするときに大切となる、キャッシュフロー表・ライフプランニングをテーマにしたお話です。
当日は、次の内容に沿って、進めていく予定です。
■キャッシュフロー表の役割と価値
・キャッシュフロー表の例(FP3級試験より)
・キャッシュフロー表の役割・価値
■表計算ソフトExcelで、キャッシュフロー表を作ってみよう!
・キャッシュフロー表 作成のポイント
・作成の様子を実演(デモンストレーション)
■キャッシュフロー表作りの応用編
・ライフプランソフトとは
・キャッシュフロー表 最近の動向
・キャッシュフロー表の注意点
■まとめ
途中、キャッシュフロー表を作る場面では、実際にExcelを使って作成する様子をお見せしながら進めていきます。
顧客のライフプラン相談をバリバリやっている人からすれば、基本的過ぎる内容になりますが、これからFPを目指そうという方、キャッシュフロー表を使った顧客相談をやっていきたいと考えている方にとっては、参考になる内容に仕上げています。
また、私の一方的なお話だけでなく、皆様にクイズを出したり、軽くディスカッションをしながら進めるなど、双方向性があり、楽しく学べる2時間にしたいと思っています♪
そして、この私が講師を務めるSG会を機会に、ぜひSGサクセスへの入会も検討してみてくださいね!
いや、検討ではなく、入会しましょう(笑)
最近、あちこちでSGとか勉強会の宣伝塔になってしまってます(笑)
「みんなで楽しく学ぶ」が私のポリシーですので、皆様よろしくお願いいたします♪
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- 2015/06/29(月) 20:19:58|
- FP関連の勉強会
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「FPがみんなで作る無料のライフプランソフト」がコンセプトの Financial Teacher Systemが、バージョンアップしました。
今回のバージョンアップ内容は、次の通りです。
<新機能追加>
●1
住宅ローン償還表の表示機能を追加しました。
住宅ローンの返済額、ローン残高などを、1ヶ月ごとに表形式で表示できるようになりました。
繰上返済や一括返済をした場合の、ローン残高の減り方を細かく確認したい場合に利用できます。
この住宅ローン償還表を印刷してご利用いただくこともできます。
詳しくは、下記の機能紹介のページをご覧ください。
【住まいの情報(住宅ローン返済の設定】
http://financial-teacher.net/function/house-loan.htm●2
画面上部に、メニューボタンを設置しました。
どのページからでも頻繁に利用する機能を、このメニューボタンから呼び出せるようになり、利便性が向上しました。
今時点では、メニューボタンから「メインメニュー画面に戻る」「西暦と年齢の変換表の表示」の2機能をご利用いただけます。
今後、利用者の要望により、メニューボタンから呼び出せる機能を増やしていく場合があります。
●3
西暦と年齢の変換表の表示機能を追加しました。
西暦と、登録家族との年齢との対応を、一覧表で表示できます。
たとえば、西暦2050年には配偶者が何歳になっているか、子供が22歳になるのは西暦何年か、といったことをすばやく調べたいときに役立ちます。
この変換表を印刷してご利用いただくこともできます。
詳しくは、下記の機能紹介のページをご覧ください。
【プランニング画面共通機能】
http://financial-teacher.net/function/common.htm上記の機能は、すでに利用可能な状況になっています。
どうぞご利用ください。
<不具合修正>
●4
「死亡保障の保険期間終了の年月が、保険契約開始年月より前に設定」されていた場合に、提案書を作成するとシステムエラーが発生してしまいましたが、その現象を解消しました。
なお、「死亡保障の保険期間終了の年月が、保険契約開始年月より前に設定」は、現実の保険契約ではありえないため、このような設定がなされた場合には入力内容の訂正を促すメッセージが表示されるようにしています。
上記の問題は、既に修正をいたしました。
エラー画面が表示されてしまっていた方は、再度お試しください。
他、お気づきの点がありましたらお気軽に開発チームまでお知らせください。
FPがみんなで作る無料のライフプランソフト Financial Teacher Systemは、FPの皆様から寄せられるご要望を次々と実現しています。
複雑化するファイナンシャルプランニング業務を、より柔軟に効率よく行えるよう、豊富な機能と、使いやすさを追求しています。
当ライフプランソフトへのご要望は常時受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
今後も「FPがみんなで作る無料のライフプランソフト」がコンセプトのFinancial Teacher Systemを、引き続きよろしくお願いいたします。
FPがみんなで作る無料のライフプランソフト Financial Teacher System 公式サイト
http://financial-teacher.net/Financial Teacher Systemのfacebookページ(最新情報の提供、ソフトへの意見交換の場として活用しています)
https://www.facebook.com/financialteachersystem
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- 2015/06/28(日) 21:14:05|
- ライフプランソフト/金融シミュレーションソフト
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先日、トヨタがいわゆる元本保証の株式を発行するというニュースが話題になりました。
この株は、5年間は途中売却・譲渡できないという制限がつきますが、5年を経過すれば普通のトヨタ株として扱えます。しかもその5年後に、買った時よりトヨタ株が値下がりしていた場合には、その株を購入した金額でトヨタに買い取らせることもできます。なので元本保証と表現されているのです。
配当の額はあらかじめ決まっており、最初の1年は0.5%、2年目は1%・・・5年目は2.5%の金額に設定されています。定期預金と比べると、悪くはない利率です。
こんな株式が登場したことで、私なりに思うところ3つを、ちょこっとばかり書いてみます。
■1つめ
トヨタとして、この株式は安定株主を増やしたいという思いもあって発行するようです。
ただ、この株を買った人が安定株主になるのは当たり前です。買ったら5年間、売ることもできず持ち続けなければならないからです。
通常、利益を出す経営を続けて株主を引き付け、安定株主を増やすものとされています。しかし金融商品の特性として、強制的に「安定株主」にしちゃうという発想はこれまでありませんでしたね。
安定株主・・・この言葉の価値が、変わってくるような気がします。
ちなみに、既存の機関投資家は、上記の点でこんな株式には問題がある!といっているようです。
■2つめ
マネー情報サイトやFPが書いた記事に多かったのですが、このトヨタ株を効率よく儲けられる注目の金融商品、という雰囲気で紹介されていますね。
中には「元本保証で2.5%の配当!」など、株の特性の一部を強調しただけの誤解を招く表現も見受けられましたが・・・
皆様も検討ついていると思いますが、確かに損を避けつつそこそこ高いリターンを得られるという特長があるので、リターンの観点では他の金融商品より優れている印象を持ちます。
こういう点を強調するメディアも増え「儲かるものに金を突っ込もう」という人たちが増えると、「企業の応援」という発想などそっちのけになりそうな気がします。
こういった目に見えるリターンだけを得ようとする人たちが「安定株主」になるのも、なーんだかなー、ニッポンの上場企業はこれでいいのか?と思う面もあるわけです。
■3つめ
このような特殊な条件がついた株式がもし普及したら、「株式」それ自体がデリバティブ化してしまう可能性があります。
このトヨタ株は、投資家が損しない仕組みになっています。しかし、あるときは普通の株式のほうが得になり、別の場合には特定条件付株式のほうが得になる、という商品が出回ると、株の投資そのものが複雑化してしまいます。
保険商品、携帯販売の世界では、商品構造を意図的に複雑にし、損得判断をつきにくくしています。
もしかしたら株式も、その世界の仲間入りになるのかな・・・と考えると、なんだか嬉しくないような。
といろいろ書きましたが、株の常識が大きく変わる日が来るかもと考えつつ、このタイプの株式について動向に注目していきたいと思います。
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- 2015/06/27(土) 06:44:55|
- 金融資産運用・経済
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確定拠出年金での従業員投資教育(セミナー・個別相談)に力を入れているプルーデントジャパンさんから、セミナー講師募集の案内をいただきました。
既存の講師もたくさんいらっしゃいますが、講師になっていただける方を新しく追加していきたいとのことです。
(確定拠出年金の導入企業数が増えていることも背景にあります)
FP個別相談にもつなげられる可能性もありますので、興味ある方(特にセミナー講師を希望される方)は、下記案内に沿って申し込みをしてみてください。
なお、「オーデションチャレンジ金30,000円」の記述がありますが、オーディションに合格すれば返金してもらえます。このような制度を設けたのは、セミナー講師になるのを途中で投げ出す人、また本気度がない人を除外するためとのことでした。(セミナー講師の育成・サポートにも、コストがかかっていますから)
↓以下、案内文です
======================
===『セミナー講師新人発掘オーディション!』 開催===
=== プルーデント・ジャパン㈱ ===
弊社は、確定拠出年金制度の運営管理機関及び弊社受託の
日本全国の企業様から『制度導入セミナー』、『継続セミナー』や
個人のお客様から、『FP個別相談』を受託しております。
今回新人セミナー講師を募集しております。
是非セミナー講師として、デビューしませんか。
セミナー講師を通じ、最新のDC現場で理解を深め
『DC実務の実務家』として活躍してみませんか!
全国各地で『セミナー講師新人発掘オーディション』
説明会を開催します。(参加費無料)
ご興味のある方は、是非ご応募&ご参加ください!
【東京】7月1日(水)19:00-20:30、2日(木)10:00-11:30
【仙台】7月8日(水)19:00-20:30、9日(木)10:00-11:30
【札幌】7月13日(月)19:00-20:30、14日(火)10:00-11:30
【大阪】7月22日(水)10:00-11:30、13:30-15:00
【広島】7月31日(金)19:00-20:30、8月1日(土)10:00-11:30
*東京以外の会場は、現在調整中です。
*参加人数により、日程調整する場合もございますので
ご了承願います。
●セミナー講師新人発掘オーディション
説明会に参加の方はこちら
→
http://www.withfp.net/●講師に直接ご応募の方はこちら
→
https://www.prudent.co.jp/fp_application●弊社FP講師の活躍はこちら
→
http://www.prudent.co.jp/introductory-result【応募資格】
・技能検定2級以上又はAFP以上、
DCプランナー資格2級以上あれば尚可
・個人として弊社とご契約できる方。
■弊社セミナー講師登録後の待遇・条件等
【派遣場所 】運営管理機関及び企業様指定の会場等
【 報 酬 】セミナー講師料、交通費、宿泊費別途実費支給。
【 そ の 他 】・弊社登録後、依頼元での「オーディション」あり。
オーデションチャレンジ金30,000円を事前にお預かりし
合格後に返金致します。チャレンジは2回まで可能です。
===お問合せ先:プ ルーデント・ジャパン㈱===
→
http://www.prudent.co.jp/contact2
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- 2015/06/24(水) 22:08:13|
- 金融資産運用・経済
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国税庁が、「相続税の申告要否判定コーナー」を作りました。URLは下記です。
https://www.keisan.nta.go.jp/sozoku/yohihantei/topこのサイトでは、相続発生時点における資産(現預金、証券、不動産、その他いろいろな資産)や負債を入力することで、相続税がかかるかどうかを簡易的ですが、判定してくれます。
このサイトは、今から1か月ほど前にリリースされました。
リリースの翌々日くらいに私も使ってみましたが、相続税がかかるかどうかのYes/Noの判定は行うものの、相続税の金額を試算してくれる機能はありませんでした。
あくまでも、入力した資産額の合計額と、相続税の発生有無(要は課税遺産総額が基礎控除を超えたかどうか)だけを表示してくれるに過ぎないものです。
相続に関するさまざまな特例も考慮した試算をしてくれるわけではないので、相続税対策のシミュレーションに活用することはできません。
相続コンサルにも関わる人たちからすれば、機能的には中途半端感が否めないですね(笑)
いくつかの会社が相続関連ソフトを提供していますが、それと比較するとかなり機能不足です。
では、なぜこんな中途半端なものを国税庁がリリースしたのか、という観点で私なりの見解を簡単に書いてみます。
国税庁としては、最終的には所得税と同じく、相続税の申告書作成コーナーを作るつもりなのだと考えています。
ところが相続税の申告者数は、所得税や贈与税の申告者数よりさらに少ないので、申告のシステム化を実現するに当たって費用対効果の面で懸念があったのだと思われます。
多額の開発費をつぎ込んだ結果、国税庁としてそのメリットが得られないなら、意味がないですからね。
そこで、前段階として、相続税の申告に関する利用者ニーズを探るため、現行の申告判定コーナーを作った可能性があります。
この判定コーナーをいろいろな人が使えば、国税庁としても利用ニーズやよく使われる機能を分析できます。
たとえば、不動産を最大で何個入力する人がいたか、どのくらいの資産規模の入力が多かったか、どのページで操作に手間取ったか、などの情報を入手できるわけです。
そこで収集した利用者ニーズは、相続税の申告書作成コーナーを実際に作る時にも役立てられます。
より使いやすい画面に仕上げたり、入力欄の個数を決定したり、システム規模の見積もりにも活用できます。
それに加えて、申告判定コーナーの入力の仕組みや評価額計算のプログラムは、申告書作成コーナーを作るときにも使いまわせます。
この申告要否判定コーナーは、サイトの作りが所得税の申告書作成コーナーと似ているので(もしかしたら同じ業者が作ったのかも?)、相続税申告書作成コーナーの開発途中バージョンのような位置づけなのかもしれませんね。
以上のような理由があれば、こんな中途半端な(失礼!)サイトが作られることも納得できます。
相続税の申告書もネットで簡単に作成できる日が、意外と早くに来るかもしれません。
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- 2015/06/23(火) 23:06:07|
- 相続・事業承継
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