ロボアドバイザーに関する情報が出回っています。
ロボアドバイザーを持ち上げて評価する人たちが多いのですが、私はあえて違う目線で、このサービスに突っ込みを入れてみようと思います。
私としては、今のロボアドバイザーはまだ不十分だと思っていて、より利用者に対する納得感を追求していくべきサービスだと思っています。
これを読んだ方が、ロボアドバイザーに対する客観的な判断基準を持てるようになってほしいな、という思いから書くのであります。
ロボアドバイザーは、コンピュータが自動でポートフォリオを組んでくれます。
簡単なアンケート10個ほどに答えた後、ポートフォリオを提案してくれます。
数千、数万の銘柄がある中から、あなたにあったポートフォリオを提案します、というのが売り文句ですが、そもそもなぜそのポートフォリオを提案したのか、提案したポートフォリオのどこがどう優れているのか、そういった説明は全くありません。
次の例と、比較してみてください。
アンケートに答えた直後に、数ある中からポンと勧められた保険商品。
この保険を契約したいと思いますか? コンピュータのお勧めなら契約しますか?
誰かのおすすめなら、無条件で契約しますか?
あなたの希望を聞いたすぐ後に、ポンと勧められたマンション。
購入したくなりますか? コンピュータのお勧めなら契約しますか?
ネットショップで突然勧められた家電や雑貨の商品。
すぐ買いたいと思いますか? Amazonがお勧めしてくれるのだったら、買いますか?
それと同じで、10個ほどのアンケートに答えた後に進められたポートフォリオ、いいと思えますか?
ちなみに、ロボアドバイザーサービスを複数利用しているなら、その両方でお勧めのポートフォリオを比較してみてください。
両社で違いが大きい場合もありますが、その場合に利用者は、2つのポートフォリオの違いや優劣を理解できるでしょうか。
そもそも、ポートフォリオの優位性を、どう評価すればいいのでしょうか?
それが分かる人自体が、少ないのが実情のはず。
投資について語るFPですら、評価できない人が多いでしょう。
ちょっと回りくどかったかもしれませんが、ロボアドバイザーは、一般の人が優劣を判断できないものを推薦しています。
しかも、その判断根拠の説明なしで、です。
見方によっては、これは少々異常なビジネスとも言えます。
ロボアドバイザーは、真に顧客に優位性をもたらすサービスなのでしょうか。
投資の推薦の形態として、十分といえるでしょうか。
私としては、今のロボアドバイザーはまだ不十分だと思っていて、より利用者に対する納得感を追求していくべきサービスだと思っています。
サービス提供者はもう少し勉強と努力をしてもらって、サービスの改革に臨んでほしいと思います。
・・・私がやればいいじゃないかって思われたかもしれませんが、それがお金になるのでしたら、頑張ろうと思っています(笑)
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- 2016/05/29(日) 10:22:23|
- 金融資産運用・経済
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「FPの知恵・要望を結集した無料のライフプランソフト」がコンセプトの Financial Teacher Systemが、バージョンアップしました。
今回のバージョンアップ内容は、次の通りです。
<新機能追加>
●1
勤労収入(将来の年収)の入力画面で、年収の全国平均額の表に記載されている金額をクリックすると、その平均年収額がソフトに反映されるよう対応しました。
これにより、自分に適した条件の平均値を選ぶだけ、という簡単操作も実現できるようになりました。

●2
勤労収入(将来の年収設定)の入力画面数を減らし、設定項目もシンプルにしました。
より少ない操作で、簡単に将来の年収の予測と設定を行えるようになりました。
●3
勤労収入(将来の年収設定)で、年収の金額を設定するときに、年収の平均値(統計値)を複数比較しながら入力できる画面レイアウトに変更しました。
●4
「基本生活費」という言葉を、以後は「日常生活費」という言葉で使用します。
「基本生活費」という言葉はどちらかと言えばFP用語であり、一般の方は使用しません。
広くたくさんの方に当ソフトを使っていただくためにも、今後は日常生活費という言葉を使用していきます。
●5
日常生活費の入力画面で、毎月の日常生活費は「1万円単位ではなく、1円単位で入力すること」の記述を表示し、より分かりやすくなるようにいたしました。
上記の機能は、すでに利用可能です。どうぞご利用ください。
<不具合修正>
●6
特定状況下で、遺族厚生年金と中高齢寡婦加算の金額がレポートに反映されていなかった不具合を修正しました。
上記の問題は、既に修正をいたしました。
他、お気づきの点がありましたらお気軽に開発チームまでお知らせください。
FPの知恵・要望を結集した無料のライフプランソフト Financial Teacher Systemは、FPの皆様から寄せられるご要望を次々と実現しています。
複雑化するファイナンシャルプランニング業務を、より柔軟に効率よく行えるよう、豊富な機能と、使いやすさを追求しています。
当ライフプランソフトへのご要望は常時受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
今後も「FPの知恵・要望を結集した無料のライフプランソフト」がコンセプトのFinancial Teacher Systemを、引き続きよろしくお願いいたします。
FPの知恵・要望を結集した無料のライフプランソフト Financial Teacher System 公式サイト
http://financial-teacher.net/Financial Teacher Systemのfacebookページ(最新情報の提供、ソフトへの意見交換の場として活用しています)
https://www.facebook.com/financialteachersystem
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- 2016/05/28(土) 21:03:36|
- ライフプランソフト/金融シミュレーションソフト
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「FPの知恵・要望を結集した無料のライフプランソフト」がコンセプトの Financial Teacher Systemが、バージョンアップしました。
今回のバージョンアップ内容は、次の通りです。
<新機能追加>
●1
メインメニューの画面デザインを変更しました。
イラスト画像を表示し、何の設定画面か一般ユーザーの方にもわかりやすくなる画面構成にいたしました。
●2
新しく「メインメニュー(高度な設定)」の画面を用意しました。こちらの画面で、保険、遺族生活設定、資産運用の3項目を設定することになります。画面構成の変更となりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
●3
勤労収入を入力する画面のレイアウトを変更し、新しい収入情報を簡単に入力できるようになりました。
●4
教育費設定画面のレイアウトを少し変更しました。
上記の機能は、すでに利用可能です。どうぞご利用ください。
FPの知恵・要望を結集した無料のライフプランソフト Financial Teacher Systemは、FPの皆様から寄せられるご要望を次々と実現しています。
複雑化するファイナンシャルプランニング業務を、より柔軟に効率よく行えるよう、豊富な機能と、使いやすさを追求しています。
当ライフプランソフトへのご要望は常時受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
今後も「FPの知恵・要望を結集した無料のライフプランソフト」がコンセプトのFinancial Teacher Systemを、引き続きよろしくお願いいたします。
FPの知恵・要望を結集した無料のライフプランソフト Financial Teacher System 公式サイト
http://financial-teacher.net/Financial Teacher Systemのfacebookページ(最新情報の提供、ソフトへの意見交換の場として活用しています)
https://www.facebook.com/financialteachersystem
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- 2016/05/22(日) 20:35:27|
- ライフプランソフト/金融シミュレーションソフト
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すでに報道されている通り、「パナマ文書」により、タックスヘイブンの利用者(と思われる人)の名前、関与組織名が全世界に公開されています。
報道機関も、早速内容をチェックして、丸紅とか楽天など日本の有名企業が利用していたことを報道しています。
私も日本の利用者をざっと見てみました。
日本人の名前や企業名がずらりと並んでいますね。
報道されている通り大手企業のほかにも、SMBC・大和などの証券グループ、ライブドア・ドワンゴなど有名ベンチャー企業、ジャフコやドリームインキュベータなどベンチャー支援企業等の企業がありました。
東京個別指導学院もありました。学習塾がタックスヘイブン?どういういきさつかわかりませんが、こちらは当事者が関与を否定するなどややこしいことになっているようです。
ところでこの公開された内容ですが、恐ろしいことにその人の住所(と思われる内容)も同時に公開されてしまっています。
日本国内でこれをしたら、個人情報漏えいとか言われて大きな騒ぎになるでしょう。
こういう個人情報が記載されているサイトのURLを、大手の報道機関が自社のニュース記事で発表しています。
なので、視聴者もそのサイトに行って、自由にタックスヘイブン利用者とされる個人名と住所を知ることができてしまいます。
個人情報が記載されたURLを、報道機関が視聴者に教えるなんてことは、ふつうはありません。
タックスヘイブンを利用している人は悪人だから、その個人情報なら別によいと判断したのでしょうか。
それとも海外のサイトだから、日本の法律は関係ないと判断したのでしょうか。
税を逃れた悪人を懲らしめたいとか、一般視聴者の支持を得たいなどの理由で、URLを発表したのでしょうか。
マスメディアの一貫性が、何だか崩れているようにも感じました。
このリストに載っていた人たちが、不用な面倒ごとに巻き込まれないといいなあと思っています。
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- 2016/05/12(木) 19:37:39|
- 税金
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ライフプランソフトFinancial Teacher Systemで、母子家庭、父子家庭において、親に万が一のことがあった場合の子供のライフプランニング対応できないか、という問い合わせをいただきました。
離婚も増えていることから、今後はこのようなプランニングケースも増えていくも想定されます。
このようなケースでは、子供がどのような環境で生活をしていくのか、また子を養育する費用を誰がどのように負担するのかによって、プランニングの在り方が大きく変わるかと思います。
開発チーム側でも情報収集を進め、このようなケースにおけるいくつかの事例を参考に、機能拡張を検討したいと考えています。
よろしくお願いいたします。
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- 2016/05/09(月) 21:00:15|
- ライフプランソフト/金融シミュレーションソフト
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老後の年金に関する制度は複雑ですね。
先日、下記内容でお話しする機会がありました。
実務上の損得にかかわる話でしたので、皆さんの参考にもなるかも!?と思って、こちらにもメモしておきます。
=========================
65歳以上になると、いわゆる雇用保険(正確には、雇用保険の基本手当)はもらえなくなる。
65歳以上の場合は、数か月にわたる基本手当ではなく、最大で50日分の高年齢求職者給付金が支払われるのみ。
基本手当をもらっている状況で65歳を迎えても、受給中の基本手当は打ち切りにはならなず、支給され続ける。
その場合、65歳以上の年金とも併給され、両方受け取れる。
なので65歳になる直前に基本手当がもらえるようになれば、得をする計算になるが、受給決定が65歳にずれ込むとそもそももらえなくなるため、あまりぎりぎりを狙うのもリスクを伴う。
年金をもらいながら厚生年金に加入すると、在職老齢年金の制度によって年金が減らされる場合がある。
65歳以降に働くとしても、一般的には高い給与は期待できない。そのため、65歳以後の年金カットはそう心配することはない。
在職老齢年金の減額は「総報酬月額相当額」を基に計算する。
「総報酬月額相当額」とは、直近1年の賞与込みの月収のこと。
そのため、60歳直後は前年の給与が多いこともあり、結果として「総報酬月額相当額」が高額になることが多いため、60歳以降年金をもらうにしても、カットされる年金額が多くなる傾向がある。
定年後、同じ会社に再就職しても、別の会社に再就職しても、厚生年金に加入する以上は、在職老齢年金による年金カットはやはりある。
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- 2016/05/06(金) 10:01:10|
- 年金・社会保険
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